「大岡越前」加藤剛さん死去、80歳 次男・加藤頼「苦しみのない顔でした」




時代劇ドラマ「大岡越前」や映画「砂の器」で知られる俳優、加藤剛(かとうごう、本名:剛=たけし)さんが6月18日午前10時11分、胆のうがんのため東京都内の施設で死去したことを9日、所属する劇団俳優座が発表した。

死去から3週間がたち、名優の訃報が世間に流れた。最期は今年結婚50年を迎えた妻で女優、伊藤牧子(81)、長男の俳優、夏原諒(写真=43)、父と同じ俳優座に所属する次男、加藤頼(らい=37)ら家族が看取ったという。

9日、東京・六本木の俳優座で取材に応じた頼は「父は苦しみのない顔でした」としみじみと振り返った。加藤さんは今年3月末に体調を崩し、病院で診察を受けた結果、胆のうがんと告知され入院。「すぐ元気になるから大丈夫だ」と話し、治療を受けて一時退院したが、3カ月足らずで帰らぬ人に。

最後の出演作は、昨年6月に撮影し、今年2月に公開された映画「今夜、ロマンス劇場で」となった。

端正なたたずまいが魅力だった加藤さんは、世のため人のために強い信念を持って生きる役柄が似合う俳優だった。1970〜99年放送のTBS系連続ドラマ「大岡越前」シリーズでは、江戸南町奉行・大岡忠相を熱演。悪を裁き、善良な庶民を守る“大岡裁き”で人気を博し、計402回の平均視聴率は21・45%を記録。

06年にはスペシャル版も放送された。俳優業については生前、「人間の心を扱う仕事。自分のことですらとらえきれないのに、ほかの人間が生きたように生きなくてはいけない。楽しいと思って演じているときはありません」と語っており、誠実に向き合った役者人生だった。

今年2月に公開した映画「今夜、ロマンス劇場で」で加藤さんと共演した女優の綾瀬はるか(33)が9日、コメント。「撮影現場ではとても穏やかで、優しく接して下さいました。加藤さんがクランクアップされた日の優しい笑顔を思い出します。安らかにお眠りください。共演させて頂きまして有難うございました」と悼んだ。


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